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日別アーカイブ: 2025年7月22日

塩見木工所のよもやま話~第10回~

皆さんこんにちは!

 

宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っている

塩見木工所株式会社、更新担当の富山です。

 

 

家具建具工事の鉄則 ~デザインと機能を両立させるために~

 

 

家具建具工事は、見た目のデザイン性と、使いやすさ・耐久性の両立がカギ。


しかし、現場では「ちょっとした計測ミス」や「素材の選定ミス」が、大きなトラブルに直結することも少なくありません。

今回は、プロの視点から、家具建具工事で絶対に外せない**“鉄則”**を一般的な市場での例を基に解説します!


✅ 鉄則①:採寸は「ミリ単位」で妥協しない

 

家具や建具は、設置スペースにピッタリ合うことが命


1ミリのズレが、開閉不良や見た目の歪みにつながります。
特に最近はスライドドアや引き戸が増えているため、下地の精度も重要です。


✅ 鉄則②:素材選びは「用途と環境」で決める

 

  • 湿気が多い場所 → 耐水合板や樹脂化粧材

  • 高級感重視 → 天然木突板仕上げ

  • 省コスト+軽量 → MDF+化粧シート

無垢材は美しいですが、反りや割れに注意。用途と環境を踏まえた素材選定が鉄則です。


✅ 鉄則③:建具は「動き」を最優先

 

扉や引き戸は、開閉のスムーズさが最重要ポイント。


丁番・レール・戸車の品質管理を怠ると、施工後すぐに不具合が発生します。
特にソフトクローズ機能付きは、メーカー指定の部品を正しく取り付けることが必須。


✅ 鉄則④:デザインと安全性のバランスを取る

 

最近は大型ガラス建具やハイドアが人気ですが、重量や耐久性の問題が出やすい分野。

  • 安全ガラスを使う

  • 下地補強をしっかり入れる
    など、デザイン性だけでなく、安全性も常に考慮する必要があります。


✅ 鉄則⑤:メンテナンス性を意識する

 

「見た目重視でビスを隠す」
「扉の裏に調整スペースがない」
こうした施工は、後々の修理が困難になる典型例です。


家具建具は長く使うもの。メンテナンスしやすい構造を考えるのもプロの仕事です。


まとめ

 

家具建具工事は、精度・素材・安全性・デザインのすべてを満たす必要があります。


そのためには、ミリ単位の精度と、将来を見据えた施工計画が欠かせません。

次回は、さらに**「最新の家具建具トレンド」「省エネ・エコ対応の新素材」**についてもご紹介します!

次回もお楽しみに!

 

 

 

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