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月別アーカイブ: 2025年8月

塩見木工所のよもやま話~第12回~

皆さんこんにちは!

 

宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っている

塩見木工所株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

内装工事との関係

~仕上がりを決定づける家具建具工事~

建物の完成において「内装工事」は最後の大きな工程です。

クロス貼りや床仕上げと同じように、家具建具工事もこの内装工事に含まれ、空間の仕上がりに大きな影響を与えます。


内装工事の流れと家具建具の位置づけ

 

内装工事の流れを大きく整理すると以下のようになります。

  1. 下地工事(壁・天井の骨組み、ボード貼り)

  2. 仕上げ工事(クロス貼り、床材施工、塗装など)

  3. 家具建具工事(収納家具、扉、窓枠の設置)

家具や建具は、クロスや床が完成した後に取り付けられることが多く、いわば内装の仕上げを完成させる最終工程の一部です。


家具建具工事が内装に与える影響

 

1. デザイン統一感

壁紙や床材と家具・建具の色味や素材感がマッチしているかどうかで、空間の印象は大きく変わります。たとえば、ナチュラルウッドの床材に白い収納家具を合わせれば、明るく清潔感ある空間に。逆にダークカラーの建具を合わせれば重厚感が演出できます。

2. 機能性の最終仕上げ

収納家具の容量やドアの開閉方向など、日常生活に直結する部分を整えるのが家具建具工事です。これにより「実際に住んだときの快適さ」が完成します。

3. 空間演出の決め手

家具の造作やドアのデザインは、インテリア全体の雰囲気を決定づけます。シンプルモダン、和モダン、北欧風など、コンセプトに沿った建具選びが重要です。


内装仕上げとしての責任

 

家具建具工事は、内装の最終仕上げを担うため、少しのズレや不具合が全体の完成度に直結します。

ドアが閉まらない、収納棚が傾いている、といった不具合は施主の満足度を大きく損ないます。

だからこそ、精密な採寸と正確な施工が欠かせません。


まとめ

 

  • 家具工事と建具工事は、空間機能とデザインを支える「両輪」

  • 内装工事の最終段階で行われ、仕上がりの質感を大きく左右する

  • デザイン性・機能性・精度が揃うことで、初めて「快適な空間」が完成する

つまり家具建具工事は、内装工事の中でも住まいの完成度を決定づける重要な工程なのです。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

弊社は宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っております。

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塩見木工所のよもやま話~第11回~

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家具工事と建具工事の違いとは?

~空間を支える二つの工事の役割~

建築工事の現場では「家具工事」と「建具工事」という言葉をよく耳にします。

どちらも住宅やオフィス、店舗などの空間づくりに欠かせない要素ですが、その役割や内容には大きな違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴と違いを詳しく解説していきます。


家具工事とは

 

家具工事とは、建物に設置される「造り付け家具」や「据え付け型の収納家具」を製作・設置する工事のことです。代表的なものに以下のような例があります。

  • キッチンの収納棚やカウンター

  • 洗面所のキャビネット

  • 玄関の下駄箱(シューズボックス)

  • リビングのテレビボードや壁面収納

  • オフィスの書類棚やカウンター

いずれも空間の寸法に合わせてオーダーメイドされることが多く、既製品家具では得られないフィット感デザイン統一感を実現できます。家具工事は、使い勝手や収納力を高め、日常生活の快適性を支える重要な役割を担っています。


建具工事とは

 

建具工事とは、建物内外の「開閉や仕切り」を担う部材を製作・取り付ける工事です。主な建具の種類は以下の通りです。

  • ドア(開き戸・引き戸・折れ戸など)

  • 窓枠やサッシ

  • 障子や襖(和室の伝統的な建具)

  • パーティションや間仕切り壁

建具は単なる出入口の役割にとどまらず、プライバシーの確保空間の分割、さらには断熱性・防音性・防火性を高める機能も持っています。素材も木製・アルミ・スチール・ガラスなど幅広く、デザインや性能面で選択肢が多いのが特徴です。


家具と建具の大きな違い

 

  • 家具工事 → 「収納や機能性を高める造作物」

  • 建具工事 → 「開閉や仕切りを担う部材」

どちらも住まいや建物の使い勝手を大きく左右し、さらにデザイン性にも直結します。たとえば、収納家具が充実していれば室内がすっきりと片付き、空間の快適性が増します。一方で、ドアや窓のデザイン次第で、空間全体の雰囲気や明るさ、プライバシー性が変わります。

つまり家具工事と建具工事は、役割は異なりながらも「空間機能とデザインを同時に支える存在」なのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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