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月別アーカイブ: 2025年5月

塩見木工所のよもやま話~第6回~

皆さんこんにちは!

 

塩見木工所、更新担当の富山です。

 

 

【第6シリーズ】オフィス・店舗での家具建具工事の実例!

~空間づくりの主役は“見せる建具”~


今回は、一般的な市場での住宅以外での家具建具工事の実例をご紹介します!

住宅だけでなく、オフィスやカフェ、レストラン、商業施設など、あらゆる空間において、家具や建具は「印象」と「使いやすさ」の両方を担う大切な要素です。


■ オフィスの間仕切り工事

 

現代のオフィスでは、「オープンすぎず閉鎖的すぎない」空間設計が求められます。

例えば、

  • フレキシブルに仕切れる可動式の間仕切り建具

  • 会議室や打ち合わせスペースに防音性の高い引き戸

  • 収納を兼ねた造作壁+スライドパネル

など、建具の工夫次第で業務効率も格段にアップします。

また、木目を活かしたデザインにすることで、硬くなりがちな空間にぬくもりを与えることもできます。


■ カフェ・レストランのカウンター・テーブル製作

 

飲食店では、「デザイン」と「機能性」の両立が非常に重要です。
お客様の目に最も触れるカウンターやテーブルは、**お店の“顔”**とも言えます。

  • カウンターは経年変化を楽しめる無垢材で製作

  • テーブルは傷がつきにくいウレタン仕上げ

  • オーダー製作で店の雰囲気や導線に合わせたレイアウト

など、世界に一つだけの空間をつくり上げます。

現場での納まりを確認しながら、ミリ単位での調整をするのも職人の腕の見せ所です。


■ 商業施設の什器(じゅうき)工事

 

什器とは、商品を陳列・収納するための棚や展示台のこと。
アパレル・雑貨・食品など、業種ごとに異なる見せ方の工夫が必要です。

  • ブランドロゴに合わせたカラーリングと照明配置

  • 商品に合わせて可動棚や収納をカスタマイズ

  • 強度を保ちつつ軽量化された構造

「商品が一番輝くように魅せる什器」を作るには、デザイン性だけでなく、耐久性や安全性への配慮も欠かせません。


■ 建具職人だからできる、現場への“フィット”

 

既製品をただ並べるのではなく、空間そのものを読み、最適な家具・建具を創り出すのが私たちの仕事です。

オフィスや店舗では、搬入経路の制限や既存内装との調和など、住宅とはまた違った難しさがあります。
それでも、“空間全体の中での一体感”を大切にしながら設計・製作を行うことで、機能性と美しさを両立した仕事が実現するのです。


まとめ:家具建具は空間の「空気」をつくる

 

どんなに立派な建物でも、家具や建具がチグハグでは台無し。
逆に、細部にまでこだわった建具ひとつで、空間の格がグッと上がるんです。

これからも私たちは、住宅だけでなく、店舗やオフィスなど幅広いフィールドで、
“空間と人をつなぐ家具建具”を届けていきたいと思っています。


 

次回もお楽しみに!

 

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塩見木工所のよもやま話~第5回~

皆さんこんにちは!

 

塩見木工所、更新担当の富山です。

 

 

【第5シリーズ】家具・建具のメンテナンス方法!~大切に使うコツ教えます~

 


今回は、私たちが日々製作している木製家具や建具を長く使うためのメンテナンス方法をご紹介します。

せっかくこだわって作った家具や建具も、使いっぱなし・放ったらかしにしてしまうと、どうしても劣化が早まってしまいます。
でも逆に、日々のちょっとしたお手入れで、驚くほど長持ちさせることができるんです!


■ 木製家具・建具の基本的なお手入れ方法

 

木の家具は、見た目にも温かみがあり、どんな空間にもなじむ素晴らしい素材です。
でも、木は“生きている”素材でもあるので、ちょっとした気遣いが必要なんです。


✅ 乾拭きが基本!水拭きはNG

木製の扉や棚、テーブルなどに付着したホコリは、柔らかい布で乾拭きするのがベストです。
ついやってしまいがちな「水拭き」は、木材の表面に水分が染み込み、反りや変色の原因になることがあるので避けましょう。

どうしても汚れが気になる場合は、軽く絞った布に中性洗剤を少量含ませて拭いた後、すぐに乾拭きで水分を拭き取るのがポイントです。


✅ 金具部分のケアも忘れずに!

扉の蝶番(ちょうつがい)やレールの動きが悪くなったな?と思ったら、専用の潤滑油(KURE 5-56など)をサッとさすだけで動きが劇的に良くなります。
ギーギー音がしていた建具も、スムーズに開閉できるようになりますよ!

注意点としては、さしすぎないこと。布で拭き取るくらいの量に留めましょう。


✅ 傷やへこみは補修キットで簡単に直せる!

「テーブルに物をぶつけて傷がついた…」「ドアの角がちょっと欠けた…」
そんなときに便利なのが木製家具用の補修キット。ホームセンターでも手軽に手に入ります。

クレヨンタイプのものや、ペン型の補修材を使えば、小さなキズや色落ちをササッと修正できます。
また、アイロン+濡れタオルで蒸気を当てる方法は、木材のへこみを戻す裏ワザとしても有名です(無垢材に限ります)。


■ 湿気と乾燥にも気をつけて!

 

木は湿度によって伸び縮みします。
梅雨時は膨らみ、冬場の乾燥では収縮します。この性質が原因で、

  • 扉が閉まりにくくなる

  • 隙間が空く

  • 表面がひび割れる

といった不具合が発生することもあります。

除湿機や加湿器を上手に活用して、湿度を40~60%に保つことが家具にとって理想的な環境です。


■ まとめ:ちょっとした気配りが“寿命”を延ばす!

 

家具も建具も、手をかければかけるほど応えてくれるものです。
毎日触れるものだからこそ、日常的なケアがそのまま寿命に直結します。

「長く使いたい」「次の世代にも残したい」
そんな思いを持っていただける家具や建具こそ、私たち職人にとって何よりの喜びです。


次回は、住宅以外での家具建具工事、オフィスや店舗での実例をご紹介します。
実は、お店づくりにも建具職人の腕が光っているんです!

 

次回もお楽しみに!

 

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