ブログ|塩見木工所

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塩見木工所のよもやま話~第3回~

皆さんこんにちは!

 

塩見木工所、更新担当の富山です。

 

 

🛠 第3シリーズ:建具工事の流れ!ドアや引き戸の設置方法

~スムーズな開閉と空間の質感を支える職人の技~

今回は、内装工事の中でも“空間の完成度”に大きく関わる建具工事について詳しくご紹介します。

建具とは、ドア・引き戸・障子・ふすま・サッシなど、空間の仕切りや出入口を形成する可動式の部材を指します。見た目の印象はもちろん、使いやすさ・防音性・断熱性などにも大きな影響を与える、非常に重要な仕上げ工事です。

とくに最近では、デザイン性の高い建具やバリアフリーに配慮した仕様など、機能性と美観を両立した建具が求められています。


🔧 建具工事の基本的な流れと施工ポイント

 

✅ 1. 建具の種類と開閉方式を決定

 

まずは、使用場所や動線、空間デザインを考慮しながら、適切な建具の形式を選びます。

  • 開き戸(片開き・両開き):最も一般的で、住宅のトイレや個室のドアなどに多く使用されます。

  • 引き戸(片引き・引き違い・引き込み):開閉スペースが少なく、バリアフリーにも対応しやすいため、高齢者施設やリビングで人気。

  • 折れ戸:収納スペースや脱衣所など、コンパクトに開閉できるのが特徴。

  • 吊戸(上吊り式引き戸):下にレールがなく掃除がしやすいため、最近の住宅で人気です。

使いやすさはもちろんのこと、開閉のしやすさや耐久性にも注目して選定する必要があります。


✅ 2. 寸法確認・開口部の調整

 

建具の種類が決まったら、次は開口部の寸法・水平・垂直をミリ単位で調整します。

  • 下地の狂いを修正し、建具枠を取り付ける準備を整える

  • 枠の厚みや建物の構造体との取り合いをしっかりと計測

  • フローリングや壁材との境界部の納まりを事前に確認

わずかなズレが、扉のひっかかりや不自然な音の原因になるため、ここが最重要の工程のひとつです。


✅ 3. 枠の取り付けと建具本体の据え付け

 

次に、実際の建具枠(木枠・アルミ枠など)を取り付け、丁番やレールを用いて本体を設置していきます。

  • レベルや垂直をチェックしながら仮止め → 本締め

  • 扉がスムーズに開閉するように調整(隙間、戸当たり、遊びの確認)

  • 引き戸の場合は戸車の高さ調整やストッパーの位置決めが重要

  • 音鳴り・閉まりのスピードなど、細かい“動き”の仕上げにこだわる

木製建具や障子などの天然素材は、湿度や季節による伸縮や反りも想定して施工する必要があります。


✅ 4. 建具金物・取っ手・クローザーの取り付け

 

最後に、開閉に関わる金物類の取り付けを行い、施工完了です。

  • ドアノブ・レバーハンドル・鍵

  • ソフトクローザーやドアストッパー

  • スライドレールやサッシのクッション材 など

使いやすさだけでなく、安全性やデザイン性にも直結するため、お客様の要望に合わせた選定と調整が求められます。


🎯 建具工事は「空間の使い勝手」を決める仕事

 

建具は、室内空間を快適に仕切り、空気・音・光をコントロールする役割を担っています。
開閉がスムーズでストレスがなく、美しく納まっているかどうか――それが、建物全体の“完成度”に大きく影響します。

だからこそ、職人の精密な調整と、現場に応じた柔軟な施工判断が不可欠なのです。

次回もお楽しみに!

 

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塩見木工所のよもやま話~第2回~

 

皆さんこんにちは!

 

塩見木工所、更新担当の富山です。

 

 

 

 

家具工事には、大きく分けて**「既製品の取り付け」と「オーダーメイド家具の製作」**の2つの方法があります。

既製品の家具は、メーカーが作ったものを現場で組み立て・設置するため、短時間で施工が完了し、コストも抑えやすいというメリットがあります。しかし、既製品はサイズやデザインが決まっているため、**「ピッタリ収まらない」「細かいこだわりが反映できない」**といったケースも少なくありません。

一方、オーダーメイド家具は、お客様の希望に沿ったデザインやサイズで、使いやすさと見た目の美しさを両立させることができるのが最大の魅力です!お部屋の寸法に合わせて、無駄なくピッタリと収まる家具を作れるため、「理想の空間を実現したい」という方に人気があります。

では、実際にオーダーメイド家具はどのような流れで作られるのでしょうか?ここでは、家具工事の一連のプロセスを詳しく解説します!


1. オーダーメイド家具の流れ

 

オーダーメイド家具が完成するまでには、ヒアリングから設計、製作、仕上げ、搬入・取り付けまでの5つのステップがあります。それぞれの工程を詳しく見ていきましょう!


① ヒアリング・打ち合わせ(お客様の希望を具体化)

 

オーダーメイド家具の最初のステップは、お客様の希望を詳しくヒアリングすることです。この段階では、以下のような点を話し合います。

家具の用途(収納、作業スペース、インテリアのアクセントなど)
設置場所の寸法やレイアウト(壁面収納、L字型デスク、カウンターなど)
デザインのイメージ(シンプル、ナチュラル、モダンなど)
素材の種類(無垢材、突板、メラミン化粧板など)
色や仕上げの希望(木目を活かす、マット仕上げ、光沢仕上げなど)
機能面の希望(引き出しの数、スライドレール、ソフトクローズ機能など)

また、お客様が雑誌の切り抜きやSNSの画像などを持参されることもあり、それを参考にしながら理想のデザインを決めていきます。

この段階で「どんな家具を作りたいのか?」を明確にすることで、次の設計・図面作成がスムーズに進みます。


② 設計・図面作成(家具の形を決める)

 

ヒアリングの内容をもとに、家具の設計図を作成します。

設計時には、以下のような点に注意しながら図面を作ります。

設置場所にピッタリ収まるサイズか?
デザインと機能性のバランスは取れているか?
素材の特性を活かした設計になっているか?
使用時の利便性や安全性は考慮されているか?

また、CGパース(3Dイメージ)を作成し、お客様に完成後のイメージを見てもらうこともあります。これにより、「思っていたのと違う」というギャップをなくすことができるのです。

図面が確定したら、お客様に最終確認をしてもらい、問題がなければ次の工程に進みます。


③ 加工・製作(職人の手仕事で家具を作る)

 

設計が決まったら、いよいよ家具の製作が始まります!

職人が工場や工房で、木材のカット・組み立て・接着などの作業を行い、家具を形にしていきます。

木材の加工(カット・削り・穴あけ)
部品の組み立て(ビス・ダボ・接着剤を使用)
細かいディテールの仕上げ(角の処理・面取りなど)

特にオーダーメイド家具の場合、1ミリ単位のズレが仕上がりに影響するため、職人の技術が重要になります。

また、最近ではNCルーター(コンピュータ制御の木材加工機)を使って、より正確な加工ができるようになっているため、精密なデザインや曲線加工も可能になっています。


④ 仕上げ・塗装(美しい見た目を作る)

 

家具が形になったら、最後に仕上げ作業を行います。

塗装・ワックスがけで質感を調整(マット仕上げ、ツヤ仕上げなど)
細部のチェックを行い、傷や不具合を修正
取っ手や金具の取り付け(引き出しのハンドル、スライドレールなど)

塗装には、ウレタン塗装、オイル仕上げ、ラッカー塗装などさまざまな方法があり、使う場所や好みに応じて選ばれます。

例えば…
ナチュラルな風合いを出したい → オイル仕上げ
水回りで使う家具 → ウレタン塗装(耐水性が高い)

このように、仕上げによって家具の耐久性やメンテナンスのしやすさが変わるため、用途に合わせた塗装を選ぶことが大切です!


⑤ 現場搬入・取り付け(家具を設置し、最終調整)

 

家具が完成したら、いよいよ現場に搬入し、取り付けを行います!

搬入経路を確認し、傷がつかないよう慎重に運ぶ
壁面固定や床のレベル調整を行い、正しい位置に設置
扉や引き出しの開閉チェック(スムーズに動くか確認)
最終確認を行い、お客様に引き渡し!

オーダーメイド家具は、ピッタリと設置することが重要なので、ミリ単位での微調整を行いながら作業を進めます。


3. まとめ

 

オーダーメイド家具は、「お客様の理想を形にする」特別な家具工事です。

ヒアリングで希望を具体化し、設計図を作成
職人が丁寧に加工し、塗装・仕上げを行う
現場で正確に取り付け、完成!

オーダーメイドならではの魅力を活かし、世界に一つだけの家具を作ることができます!

次回は、**「建具工事の流れ!ドアや引き戸の設置方法」**を詳しく解説します!お楽しみに!

 

 

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塩見木工所のよもやま話

皆さんこんにちは!

塩見木工所、更新担当の富山です。

 

 

徐々に暖かくなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

 

 

 

第1シリーズ:家具建具工事ってどんな仕事?基礎知識を知ろう!

 

 

 

家やオフィス、店舗などの空間を作る上で、欠かせないのが家具建具工事です。私たちが普段何気なく使っているドアや収納、パーティションなどの設備は、実は専門の職人によって丁寧に作られ、取り付けられています。

「家具建具工事って具体的にどんな仕事なの?」
「家具と建具の違いって?」
そんな疑問を解決するために、家具建具工事の基本について詳しくご紹介します!


1. 家具建具工事とは?

 

家具建具工事とは、建物の内部にある家具やドア、仕切りなどを製作・取り付け・調整する工事のことを指します。

例えば、新築の住宅やリフォーム工事では、**収納棚やキッチンカウンターを造作したり、室内ドアや窓枠を設置したりする工事が行われます。**また、オフィスでは、空間を区切るためのパーティションや間仕切りの設置が必要になります。

こうした工事は単なる装飾ではなく、使いやすさや耐久性を考えた設計・施工が求められます。つまり、家具建具工事は空間の機能性や快適さを向上させる重要な工事なのです!


📌 具体的な施工例

 

住宅での家具建具工事

  • キッチンの造作収納やカウンターの設置
  • クローゼットや本棚の取り付け
  • 室内ドアや引き戸の設置、調整

オフィスでの家具建具工事

  • 収納キャビネットやカウンターの設置
  • ミーティングルームの間仕切り工事
  • パーティションを設置し、空間を区切る

店舗での家具建具工事

  • ショーケースやディスプレイ棚の設置
  • カウンターや受付スペースの造作
  • 入口ドアやガラス建具の施工

2. 家具工事と建具工事の違いって?

 

「家具」と「建具」はどちらも室内にある設備ですが、それぞれ役割が異なります。

家具工事とは?

 

家具工事では、収納棚やキッチンカウンター、デスクなどの「造作家具」を設置する工事を指します。オーダーメイドの家具を作る場合、デザインやサイズを自由にカスタマイズできるのが特徴です。

📌 家具工事のポイント
スペースにぴったり合った収納を作れる(無駄な空間をなくせる!)
既製品にはない、こだわりのデザインを実現できる
使いやすさや耐久性を考えた設計が可能


建具工事とは?

 

建具工事では、ドアや障子、引き戸、窓枠など「建物の開口部」を作る仕事を指します。建具は空間を仕切る役割を持ち、動きがスムーズであることが重要です。

📌 建具工事のポイント
開閉しやすいスムーズな動作が求められる(歪みや傾きに注意!)
防音・断熱などの機能性も考慮する
デザイン性と使いやすさのバランスが大切


📌 家具工事と建具工事の違いを比較!

種類 主な役割 具体例
家具工事 収納や作業スペースの確保 キッチン収納、オフィスキャビネット、本棚
建具工事 空間の仕切りや開閉機能 室内ドア、引き戸、窓枠、障子

住宅やオフィスの機能性を向上させるためには、家具工事と建具工事のバランスが重要です。

例えば…
収納と間仕切りを一体化させた造作家具(スライド収納扉付きの本棚など)
空間に馴染むデザインのオリジナル建具(無垢材を使った引き戸など)

このように、家具工事と建具工事を組み合わせることで、より快適な空間を作ることができます。


3. 家具建具工事の魅力とは?

 

家具建具工事は、単に「物を作る仕事」ではなく、人々の暮らしをより便利で快適にするための工事です。

1. 空間を活かしたデザインができる!

例えば、狭い部屋でも壁一面に収納を作ることで、スッキリとした空間に。家具や建具の配置によって、部屋の印象を大きく変えることができます!

2. 耐久性が高く、長く使える!

オーダーメイドの家具や建具は、しっかりとした素材で作られるため、既製品よりも長持ちします。ライフスタイルに合わせた設計ができるのもメリット!

3. オーダーメイドで「自分だけの空間」を作れる!

デザインやサイズ、機能性を自由に決められるため、世界に一つだけの家具や建具を作ることができます!


4. まとめ

 

家具建具工事は、住宅やオフィス、店舗などの快適な空間作りに欠かせない工事です。

家具工事 → 収納棚やキッチン、カウンターなどの「造作家具」を作る
建具工事 → ドアや窓、引き戸などの「建物の開口部」を取り付ける

オーダーメイドの家具や建具を取り入れることで、使いやすさとデザイン性を両立した空間を作ることができます!


次回は、「家具工事の流れ!オーダーメイド家具ができるまで」について詳しく解説!

「オーダーメイドの家具ってどうやって作るの?」
「どんな工程を経て出来上がるの?」

そんな疑問にお答えしますので、お楽しみに!

 

 

 

 

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高鍋駅舎改修工事

昨年からお世話になっていました高鍋駅舎改修工事が無事終了しました。

既存の雰囲気を残しつつ新しくする難しい工事でした。

たまには電車に乗って是非お立ち寄りください。

ホームページを開設いたしました。

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今後ともよろしくお願いいたします。