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日別アーカイブ: 2025年10月22日

塩見木工所のよもやま話~第16回~

皆さんこんにちは!

 

宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っている

塩見木工所株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

建具を彩る素材の世界

〜素材で変わるデザイン・質感・機能〜

建具の魅力を決めるのは、形だけではありません。
素材の選び方によって、デザイン性・耐久性・コスト・手触り・重量感がすべて変わります。


ここでは、建具に使われる代表的な素材を一つずつ深掘りして紹介します


1. 木材(無垢材)

 

古来より愛され続ける自然素材。
木目の美しさと温もりが最大の魅力です。

ヒノキ・スギ・ナラ・ウォールナットなど、樹種ごとに香り・色味・硬さが異なり
使用する部位によっても印象が変わります。

また、木は呼吸する素材。湿度を調整し、心地よい空気環境を保ちます
ただし、乾燥や湿気による反り・割れには注意が必要です。


2. 合板(ごうはん)

 

薄くスライスした木材を層状に貼り合わせた素材。
無垢材の風合いを保ちながら、反りにくく強度が均一なのが特長です。

コストパフォーマンスに優れ、住宅や店舗、公共施設など幅広い建具に使用されます。
最近では、**突板仕上げ(天然木を薄く貼る加工)**によって高級感を出した製品も多くなっています。


3. MDF(中密度繊維板)

 

木材を繊維状にして圧縮・成形した人工素材。
表面が非常に滑らかで、塗装や化粧シートとの相性が抜群

反りや割れが少なく、加工の自由度が高いため、
室内ドアや造作家具の扉など、デザイン性重視の空間に適しています。


4. スチール(鋼製)

 

耐久性・防火性・防犯性に優れた金属素材。
学校・病院・工場・オフィスビルなどの公共建築で多く採用されています。

冷たい印象になりがちですが、マット塗装や木目転写などの仕上げ技術により、
近年ではデザイン性も大幅に向上✨
“無機質でスタイリッシュ”な空間演出にもピッタリです。


⚙️5. アルミ

 

軽量で錆びにくく、耐久性・施工性ともに優秀。
サッシや玄関ドア、パーティションなどに広く使われています。

アルマイト処理や粉体塗装などにより、
表面仕上げの自由度も高く、メンテナンスが簡単
現代建築の「軽やかでシャープなデザイン」を支える代表素材です。


6. ガラス

 

光を通しながら空間を仕切る、もっとも透明感のある素材。
透明ガラス・フロストガラス・ミラーガラスなど多様な種類があり、
採光性とプライバシー性を両立できます

さらに、強化ガラス・合わせガラス・Low-Eガラスなど、
安全性・断熱性・防音性を高めた製品も数多く存在。
インテリア建具だけでなく、店舗のショーウィンドウなどにも利用されています。


まとめ

 

建具の素材選びは、デザイン・耐久性・コストのバランスを取る重要なポイントです。

木材の温かみ、スチールの堅牢さ、ガラスの透明感──。
それぞれの素材が空間に異なる「個性」と「質感」をもたらします✨

理想の建具は、見た目の美しさだけでなく、
使う人の暮らし方や建物の目的に合わせて選ぶことが大切です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

弊社は宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っております。

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