皆さんこんにちは!
宮崎県日向市を拠点に木製家具や建具の製作を行っている
塩見木工所株式会社、更新担当の富山です。
目次
家具建具工事では、
**「工場でつくる部分」と「現場で仕上げる部分」**を適切に分けることが、品質・工期・コストの最適化につながります
特に近年は、オーダー家具や造作建具において、
工場での高精度なプレカット・組立準備を進め、
現場では据付・組立・微調整を中心に行うスタイルが主流になっています。
この「工場加工+現場加工」の役割分担を正しく理解することで、
仕上がりの美しさと施工効率は大きく変わります✨
まず、家具建具工事の品質を大きく左右するのが工場加工です。
工場では、設備・治具・加工環境が整っているため、以下のようなメリットがあります。
パネルソー、NCルーター、ボーリングマシンなどを活用し、
ミリ単位での加工精度を安定して確保できます。
温湿度や作業環境が比較的安定しているため、
反り・狂い・加工誤差のバラつきを抑えやすくなります。
墨出し、切断、穴あけ、仮組みまでを事前に進めることで、
現場作業時間を短縮し、全体工程を読みやすくできます⏱️
小口処理、面取り、塗装下地などを工場で丁寧に行うことで、
意匠性の高い仕上がりにつながります。
つまり工場加工は、
**「品質をつくり込む工程」**と言えます
一方、現場では図面通りにいかないことも少なくありません。
躯体精度の誤差、壁や床の不陸、設備配管との取り合いなど、
実際の建築現場には“調整が必要な要素”が必ずあります。
そこで重要になるのが現場加工(組立・調整)です。
分割製作した家具や建具を安全に搬入し、所定位置へ設置します。
扉のクリアランス、引出しの走り、見付けの通りなどを調整し、
操作性と見た目を両立させます。
巾木、見切り、コンセント、設備機器との干渉を確認し、
現場条件に合わせて最終調整します。
ジョイント処理、タッチアップ、金物調整を行い、
引渡し品質まで仕上げます。
現場加工は、
**「納まりを完成させる工程」**です
「工場で全部つくればいい」「現場で合わせればいい」
どちらか一方に偏ると、手戻りや品質低下の原因になります。
大切なのは、案件ごとに最適なバランスを設計することです。
例えば…
意匠面・精度が求められる部材 → 工場加工を厚く
躯体誤差の影響を受けやすい部位 → 現場調整代を確保
工期が厳しい案件 → 先行製作で現場工程を圧縮
搬入制限がある現場 → 分割計画を事前に最適化
このように、製作段階から施工段階まで一貫して計画することで、
品質・工程・コストのバランスが取れた施工が実現します
➡️ 対策: 着工前実測と製作前最終確認を徹底
➡️ 対策: EV寸法・搬入動線を確認し、分割計画を行う
➡️ 対策: 下地精度確認+調整金物・逃げ寸法の事前設定
“現場でなんとかする”ではなく、
“現場で確実に納まるように工場で備える”ことが重要です✅
家具建具工事においては、
工場で精密に製作し、現場では組立・調整を行うという考え方が基本です。
工場加工=精度・品質・効率を担保
現場加工=納まり・操作性・完成度を調整
両者の連携=手戻りの少ない高品質施工を実現
この役割分担ができている現場ほど、仕上がりが美しく、トラブルも少なくなります✨
家具や建具は、空間の印象と使い勝手を大きく左右する重要要素です。
だからこそ、製作と施工の一体管理で、確かな品質を積み上げることが大切です
次回もお楽しみに!
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